成人式や結婚式で着用される格式高い着物である留袖は、中古市場でも安定した需要があります。
とくに黒留袖や有名作家による手描きの色留袖は、高額査定の対象となることも少なくありません。
一方で、買取価格は種類や仕立て、保管状態によって大きく変動します。
証紙や紋の有無、サイズの合う買い手がいるかどうかも査定額に影響を与える要素です。
本記事では、留袖の平均的な買取価格の相場を提示しつつ、実際に高値で買い取られた事例や高額査定を引き出すポイントを解説します。
売却先の選択に迷わないよう、主要な買取業者の特徴も整理しました。
留袖の売却におすすめの買取業者5選
留袖を高く買取してもらうためには、実績のある買取業者を選ぶことが大切です。
なかでも礼装用着物の査定に強い業者や、即日対応が可能な買取業者を5社、紹介します。
業者名 | 留袖買取の対応状況 | 評価対象 | 即日対応 | 買取方法 |
---|---|---|---|---|
バイセル | 黒留袖・色留袖ともに高評価対象。証紙付きも対応。 | 紋・証紙・作家名 | ○(出張可) | 出張・宅配・店頭 |
久屋 | 証紙付きや作家物に強い。伝統工芸品にも対応。 | 作家名・落款・状態 | △(要相談) | 宅配・出張 |
着物10 | フォーマル系着物に特化。証紙がなくても可。 | 状態・仕立て | × | 宅配のみ |
ザ・ゴールド | 留袖の再販実績あり。大手ならではの対応力。 | 紋・状態 | ○(エリア次第) | 出張・宅配・店頭 |
福ちゃん | 幅広い着物対応あり。丁寧な査定で礼装にも強み。 | 状態・証紙 | ○(柔軟対応) | 出張・宅配・店頭 |
では、各買取業者における留袖の買取事情について、紹介します。
バイセル|即日対応と礼装着物の高額査定に強い業者

バイセルは、即日訪問が可能な全国対応の買取業者で出張や宅配、店頭買取にも対応してくれます。
礼装用の留袖に精通した査定士が在籍しているため、五つ紋入りや証紙付きの黒留袖や色留袖についても適正な査定をしてくれます。
急ぎで売却したい場合や、手間なく高額査定を目指したい人にも最適です。
久屋|証紙付きや作家物留袖の正当評価に定評あり
久屋は証紙付きの高級着物や、人間国宝の作品にも対応する専門業者です。
とくに作家物や落款入りの留袖については、査定士が美術的価値もふまえて評価します。
宅配と出張の2通りから選べ、査定料・送料・キャンセル料はいずれも無料です。
着物10|高級帯やフォーマル着物の専門バイヤーが対応

着物10は、礼装用の着物を専門に取り扱う宅配特化型の買取業者です。
証紙や付属品がない場合でも仕立て、柄うあ保管状態など総合的な視点で査定を実施してくれます。
高級帯とセットで売却を検討している人や、自宅から手間なく売却を済ませたい人におすすめしたい買取業者です。
ザ・ゴールド|店舗と出張で全国対応。信頼性と利便性のバランス重視

ザ・ゴールドは、北海道から九州まで多数の実店舗を展開する総合買取業者です。
礼装着物の取扱実績も豊富で、出張・宅配・店頭のすべてに対応しています。
対面でしっかりと説明を受けたい人や、信用できる大手買取業者を利用したい場合におすすめです。
福ちゃん|はじめての着物買取に最適な安心対応と迅速査定

福ちゃんは、査定から売却まで手順を丁寧に説明してくれる買取業者です。
初めての人にもわかりやすい説明や、日程調整も融通が効くため即日出張にも対応してくれます。
宅配や出張、店頭に対応しすべての手数料が無料なので、ご家族の留袖を整理したい人にも適しています。
留袖の買取価格は種類と状態、そして需要によって変わる
留袖の査定額は、いくつかの基本要素によって構成されますが、重視される要素は以下の三つです。
- 種類(黒留袖や色留袖など)
- 状態(保存状態や仕立て直しの有無)
- 市場の需要(現在どれだけ取引されているか)
たとえば、状態が良くても需要がなければ高値はつきません。
反対に多少の汚れがあっても、希少性の高い作家物であれば高額査定となることもあります。
留袖は礼装であるため、紋の有無や柄の華やかさといった要素も査定時には重要となります。
留袖は、黒留袖と色留袖でも査定額に差が生じます。
黒留袖と色留袖で査定額に差が出る理由
留袖には黒留袖と色留袖の二種類があり、それぞれ用途が異なります。

黒留袖は、既婚女性の第一礼装として知られ、格式の高い場で着用される着物です。
色留袖は未婚、既婚問わず使える準礼装で、広い場面で利用できるので需要が安定しています。
つまり色留袖のほうが実用できる場面も多いため、買取してもらいやすいということです。
黒留袖は状態が優れていても、使える場面が少ないため、買取価格が下がる印象があります。
種類ごとの価格帯と特徴をまとめた一覧表
種類 | 一般品 (証紙・作家名なし) | 状態良し/需要高 | 特徴 |
---|---|---|---|
黒留袖 | 1,000円〜3,000円 | 10,000 〜 40,000 円 | 既婚女性用の礼装。五つ紋が基本。需要は限定的。 |
色留袖 | 1,000 〜 8,000 円 | 8,000 〜 20,000 円 | 準礼装。使用場面が広い。状態や柄により高額査定も可能。 |
中でも色留袖で証紙付きの作家物や保存状態が良好な物は、需要があるため査定が高くなります。
作家・ブランド | 黒留袖(目安) | 色留袖(目安) | 公開された具体例・備考 |
---|---|---|---|
千總(京友禅) | 40,000 〜 70,000 円 | 30,000 〜 60,000 円 | 直近30日オークション平均42,650円、黒留袖67,000円の買取実績あり |
久保田一竹 | 80,000 〜 300,000 円 | 70,000 〜 250,000 円 | 手織り辻が花の留袖で300,000円/訪問着680,000円の実例。留袖は30万円前後が上限ゾーン |
加賀友禅(由水十久・村田幸司 など) | 60,000 〜 200,000 円 | 80,000 〜 250,000 円 | 由水十久の加賀友禅留袖で250,000円、村田幸司作で120,000円の実績 |
川島織物・河合美術織物 等の老舗機屋 | 30,000 〜 80,000 円 | 20,000 〜 60,000 円 | 河合美術織物の袋帯セット56,000円、金駒刺繍入りで上限付近 |
無銘だが作家技法(手描友禅・金彩/刺繍) | 15,000 〜 40,000 円 | 10,000 〜 30,000 円 | 友禅染+帯セットで120,000円のケースあり。技法と状態で跳ね上がり |
作家物になると相場は買取価格の下限額はもちろん、高額となることがわかります。
留袖の買取価格は証紙など、付属品によって左右するので見ていきましょう。
証紙・紋・作家名は価格を左右する
留袖の査定では、以下3つの要素が査定額に差が出やすくなります。
要素 | 内容と査定への影響例 |
---|---|
証紙の有無 | 正規の伝統工芸品である証明書。証紙があると信頼性が高まり、数千円から数万円の査定差が出る。 |
紋の種類と数 | 五つ紋入りは礼装として評価されやすい一方で、家紋が珍しすぎる場合は再販が難しく、減額の対象になる。 |
作家の知名度 | 森口華弘や藤井寛といった有名作家の作品は、美術的価値も加味され、保存状態が良ければ5万円以上の査定額となる場合もある。 |
見た目では分かりにくい情報が、査定額に大きな影響を与えることがあります。
加縫製の仕立て方法や、比翼仕立ての有無も査定基準のひとつです。
例えば、手縫いによる本仕立ては評価されやすく、既製品や大量生産品は買取価格が上がりにくくなります。
上記の3つの要素を売却前に確認し対処しておくことで、高額査定につながる確率が高くなります。
高額査定がついた具体的な実例
実際に留袖が高値で買取された事例を紹介、査定基準の傾向を把握できます。
森口華弘の黒留袖が80,000円で買取された事例
加賀友禅の人間国宝である森口華弘による黒留袖は、美術的価値が高く、80,000円の査定額がついた実例があります。
参照元: 六角堂公式サイト
人間国宝の留袖には証紙と落款がそろっており、保存状態も非常に良好でデザインも上品でだったため、再販しやすいことが高値で買い取られた理由です。
伝統工芸としての価値と市場での人気が価格に反映された好例です。
藤井寛の京友禅留袖が55,000円で評価された事例
京都の名匠・藤井寛が手がけた京友禅の色留袖は、手描きの美しさが高く評価され、55,000円の価格がつきました。
参照元: ザ・ゴールド公式サイト
名匠の留袖は比翼仕立てで仕立て直しの跡もなく、未使用に近い状態だったことも査定額が上がった理由です。
藤井寛は婚礼用の豪華な意匠を得意としており、絵羽模様の完成度の高さも業者から高評価を受けています。
高額査定を引き出す三つのチェックポイント
留袖の査定額は、種類や市場の需要だけでなく、売り手側の準備によっても変動します。
同じ着物でも、付属品の有無や保管状態の違いで、査定の印象が大きく変わることがあります。
売却予定の留袖に証紙など、付属品の有無を確認しておきましょう。
証紙・付属品・収納箱を確認する
買取査定に出す前に証紙や付属品、収納箱など付属品が残っていることを確認しておくことも重要です。
証紙は伝統工芸品としての価値を裏づけるものであり、査定額に大きく影響します。
外箱やたとう紙などがそろっていれば、丁寧に保管されてきたことが伝わるため買取価格が上がります。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
証紙の有無 | 伝統工芸品の証明書、査定時に重要視される。 |
比翼の状態 | 礼装仕立ての要素、縫製の乱れや仕立て直しの有無も確認される。 |
しつけ糸 | 未着用品を示す目安、ほどいていない場合は加点される場合もある。 |
外箱・たとう紙 | 購入時の付属品、揃っていれば保管状態が良いと判断されやすい。 |
上記のような付属品の確認をし、用意しておくことで買取価格の上げることが可能です。
買取業者は再販することも考えているため、留袖時代の保存状態も必ず確認します。
保存状態が悪いと買取価格が下がるので湿気やカビを防ぐ
留袖の多くには正絹が使われていることから、湿気や紫外線に弱いので保存状態は買取価格に影響します。
長期間保管された留袖は黄ばみやしみ、カビなどで劣化が見られると減額の理由となります。
良好な状態を維持するためには、以下のような対策が必要です。
- 湿気の少ない場所で保管し、風を通す
- たとう紙や防虫紙は半年から一年ごとに交換する
- 通気性の高い桐箱を使用し、密閉容器は避ける
- 直射日光や照明の下での保管を控える
- 着用後は必ず陰干しをおこなって湿気を除く
保管方法は査定時に確実に確認されるため、売却予定の留袖の状態は事前に確認しましょう。
査定前に軽い手入れと撮影をしておく
宅配査定やオンラインで買取を申し込む場合、売却する留袖の印象を決めるのは提出時の状態と写真です。
事前に軽い手入れをしておくだけで、丁寧に扱われてきた印象を与えることができ、査定額が上がる可能性があります。
- 衣紋掛けにかけてシワを整える
- 柔らかい布で表面のほこりを軽くふき取る
- 証紙や紋、柄のアップなどを撮影して資料として提出する
- 自然光の下で全体と細部がわかる写真を用意する
一手間はかかるものの、結果として買取価格に影響するため、意識しておきたいポイントです。
留袖を売るならタイミングと売却先がカギになる
留袖を高く売却するには、適切なタイミングと信頼できる買取業者を選ぶのが重要です。
価格相場や需要は常に一定ではなく、季節や行事によって買取相場が変化します。
買取業者ごとに得意とする品目や査定基準が異なるため、選び方ひとつで価格に差が出ることもあります。
留袖は着用シーンが限定されるため、需要のあるタイミングを見極めることが高額査定の鍵となります。
実績のある買取業者に依頼すれば、価値を正しく見極めてもらえる可能性が高くなります。
高額査定につながりやすい売却の時期
留袖は礼装用の着物であるため、卒業式や結婚式などの行事が集中する以下の時期に需要が高まります。
売却時期の種類 | 内容 |
---|---|
春・秋の行事前 | 卒業式・入学式・婚礼シーズン。需要が高まりやすい。 |
キャンペーン中 | 買取業者による強化月間や特別査定が実施されることがある。 |
早期売却 | 保管状態に不安がある場合は、劣化前の売却が望ましい。 |
3月〜4月、9月〜11月にかけてはフォーマル着物の需要が上がり、査定額が上がる場合もあります。

他にも業者の買取強化月間やキャンペーンの時期も狙い目であり、通常よりも高値で買取してくれる場合もあります。
状態が悪化する前に売却する判断も、高額査定につなげる考え方の一つです。
高く売るために比較すべき業者選びの基準
留袖を扱う買取業者には、着物専門店、大手リユース業者、ネット査定業者などさまざまな形態があります。
それぞれ対応の丁寧さや査定基準に違いがあるため、売却目的に合った業者選びが欠かせません。
業者によっては留袖の専門知識が乏しい場合もあり、適切に評価されずに査定額が低く見積もられるリスクもあります。
とくに作家物や比翼仕立ての技術が評価される着物は、専門性のある業者に依頼しましょう。
以下、業者選びの際に確認すべき主な比較項目を整理しました。
比較項目 | 内容の例 |
---|---|
買取方法 | 宅配・出張・持ち込みのいずれに対応しているか |
査定料・送料 | 査定料・送料・キャンセル料が無料かどうか |
留袖の実績 | 留袖や礼装系着物の取り扱いが多く、高額査定の傾向があるか |
口コミ・対応 | 対応の丁寧さ、査定の根拠説明が明確か、利用者の評価など |
複数の業者に無料査定を依頼し、査定額や対応を比較することが大切です。
初めて売却する場合は、一括査定や比較サービスを活用することで安心感が得られます。
高額で売却を目指すのであれば、タイミングと売却先の選び方が重要となります。
留袖を扱う主要な買取業者の特徴を比較して選ぶ
留袖を売却する際には、査定額の高さだけでなく、信頼性や対応の丁寧さも重要な判断材料になります。
即日現金化に強い業者や高級着物の査定に特化した業者など、特徴ごとに主要な買取業者を分類し比較します。
業者ごとの強みを事前に把握し、買取してほしい留袖に最も合った買取業者を選びましょう。
即日訪問で現金化が可能な買取業者一覧
急ぎで現金化したい人や、即日対応を希望する人に適した業者をまとめました。
業者名 | 特徴 | 対応方法 | 査定料・送料 |
---|---|---|---|
バイセル | 出張対応が早く、最短即日で現金化可能。24時間電話受付あり。 | 出張・宅配・店頭 | 無料 |
着物買取プレミアム | 女性査定員の指名ができ、即日訪問に対応。 | 出張・宅配 | 無料 |
ザ・ゴールド | 地方にも店舗あり。即日の店舗買取が可能で利便性が高い。 | 出張・宅配・店頭 | 無料 |
福ちゃん | 電話対応が丁寧。迅速な査定日程の調整に定評がある。 | 出張・宅配・店頭 | 無料(キャンセル料もなし) |
上記の買取業者は、忙しい日常の中でスムーズに着物を手放したい人に最適です。
親切な電話対応や予約の取りやすさは、初めての人でも利用しやすいでしょう。
作家物や高級留袖を売りたい人に向いている買取業者
作家名入りの留袖や証紙付きの高級品は、専門知識がある買取業者に依頼すると高価買取に繋がります。
業者名 | 特徴 | 対応方法 | 査定料・送料 |
---|---|---|---|
久屋 | 作家物や伝統工芸品の取り扱い実績が豊富。証紙の評価にも対応。 | 宅配・出張 | 無料 |
コメ兵 | 美術品や高級呉服の査定に強い。鑑定力に定評がある。 | 宅配・店頭 | 無料 |
たんす屋 | リユース販売にも強く、価値ある着物の目利き力に長けている。 | 宅配・店頭 | 無料(事前連絡要) |
着物10 | 高級帯や留袖など礼装系の査定に特化。専門バイヤーが対応。 | 宅配専用 | 無料 |
上記の業者は、価格だけでなく価値そのものを丁寧に査定してもらいたい人に最適です。
なかでも証紙や落款のある着物は、専門性の高い買取業者に査定してもらうことで、高く売れる可能性があります。
留袖を買取業者で売却する時に知っておいてほしい、3つの留意点について解説します。
買取業者を選ぶ際に見落としやすい三つの留意点
留袖の査定や売却において、買取業者の特徴を比較するだけでなく、留意しておいたほうがよいことがあります。
初めて利用する人は、見落とすとデメリットなることは事前に理解しておくことで、問題を防げます。
査定基準が不明確な場合は確認を求める
査定額の根拠や減額理由が以下のように説明されないまま、提示されるケースは少なくありません。
- 査定額の理由や減額の根拠が示されない
- 「古いから」「人気がないから」など抽象的な説明しかない
- 詳細を聞いても明確な回答が得られない
とくに留袖は、紋や仕立ての評価が業者によって分かれるため、以下のような確認を事前におこなうと安心です。
確認する事項 | 理由と利点 |
---|---|
査定の基準を明示してもらえる | 減額理由や査定の納得度が上がる |
高価買取となる評価対象について | 紋・証紙・作家名など、どこを重視するかを事前に知ることで交渉も可能に |
他の査定と比較して差が大きい | 査定額の妥当性を検証できる |
査定内容が曖昧なまま進めてしまうと、あとから想定外の金額が提示されるリスクがあります。
買取の際に疑問がある場合は、遠慮せず確認を求めましょう。
キャンセル料や返送料の有無を事前に確認する
査定額に納得できなかった場合にキャンセルできるか、また返送時の送料がかかるかどうかは業者ごとに異なります。
以下の表に、よくある対応のパターンをまとめました。
内容項目 | 一般的な対応例 |
---|---|
キャンセル料 | 無料が多いが、一部有料の業者もある |
返送料 | 無料対応もあれば、元払い(自己負担)の場合もある |
条件付き無料 | 一定金額以上や期間内なら無料など、例外がある場合も |
申し込み前に必ず、公式サイトや問い合わせで確認しておきましょう。
返送時の対応が雑な買取業者は利用しない
キャンセル後の返送対応が雑で丁寧ではない、買取業者は利用しないようにしましょう。
たとえば、たとう紙に包まれていない、簡易包装で戻ってくる場合もあります。
留袖は絹素材であり、折りジワや湿気の影響を受けやすいため、返送時の取り扱いにも配慮が必要です。
事前に返送時の梱包方法を確認できる場合は、その情報も業者選びの判断材料にするとよいでしょう。
査定価格や実績だけでなく、細かい対応内容まで比較することで、満足度の高い売却につながります。
最後に留袖の売却でよくある疑問について、紹介しておきます。
留袖を売却する前に確認したいよくある質問
留袖の売却を検討する際に、よくある質問をまとめました。
- 紋入りの留袖でも売却できますか?
-
はい、五つ紋入りの黒留袖は既婚女性の第一礼装として定番であり、買取対象です。
ただし、家紋の種類によっては再販が難しいと判断され、査定額に影響する場合があります。
汎用性の高い紋(丸に違い鷹の羽など)は評価されやすい傾向があります。
- 汚れやしみがある留袖でも査定してもらえますか?
-
買取業者によっては、しみ抜きやクリーニング前提で査定してくれる場合もあります。
ただし、広範囲の黄ばみや生地の変色などがあると、大きく減額されることがあります。
目立つ箇所がある場合でも、あきらめずにまずは無料査定を依頼してみましょう。
- 証紙がない留袖は売れませんか?
-
証紙があると加点対象になりますが、なくても買取自体は可能です。
見た目の品質や柄、作家の落款があるかどうかなど、ほかの評価ポイントで判断されます。
とくに訪問査定では、状態や作りを直接見てもらえるため、証紙がない場合でも高く評価される可能性があります。
- 査定だけ依頼して、売却しなくても大丈夫ですか?
-
多くの買取業者では、査定のみの利用も可能です。
査定後にキャンセルしても、キャンセル料や返送料が無料の業者であれば負担はありません。
念のため、申し込み前にキャンセル時の条件を確認しておきましょう。
- 留袖以外の和装小物や帯も一緒に売ることはできますか?
-
はい、多くの買取業者では帯や草履、バッグ、和装小物も買取対象に含まれます。
特に訪問買取や宅配買取ではまとめて査定してもらえるため、単品よりも効率的です。
同時に売却することで、全体の買取額が上がることもあります。
- 他社と比較してから決めたいのですが、複数社に査定を依頼しても問題ありませんか?
-
問題ありません。 複数の業者に無料査定を依頼し、査定額や対応の丁寧さを比較することは賢い選択です。
ただし、訪問買取ではスケジュール調整が必要になるため、時間に余裕を持って申し込みましょう。
- 遺品整理で出てきた留袖も売却できますか?
-
売却できますし、着用者不明の留袖や年代の古い着物でも状態が良ければ買取対象になります。
証紙や購入時の箱が残っていれば、査定の参考になるため一緒に出しましょう。