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着物の出張買取でおすすめ業者を紹介!依頼前に知っておきたい情報を解説

着物の出張買取は、自宅にいながら買取業者が訪問査定をしてくれるサービスです。

出張買取は手数料や査定料がかからないため、店頭に持ち込むよりも手間や費用がかかりません。

ただし買取業者によって着物の買取査定額が異なるため、業者選びも重要となります。

この記事では着物の出張買取を検討している人におすすめの買取業者を紹介、依頼する際に知っておいたほうが良い情報も解説しています。

目次

出張買取は訪問日程と査定方針の違いから選ぶ

着物の出張買取を依頼する際は、訪問までにかかる日数や査定方法、対応の丁寧さなど、業者ごとに異なる要素を比較して選ぶ必要があります。

同じように見える無料出張サービスでも申し込みから査定日までの時間や専門性、接客の姿勢には違いがあるため、あらかじめ条件を確認しておくことが重要です。

出張買取業者を比較する際は、以下のような観点を意識すると、自分に合ったサービスを見極められます。

  • 訪問までにかかる日数
  • 出張費・査定料の有無
  • 査定時の説明の明確さと丁寧さ
  • 女性査定士の派遣に対応しているかどうか
  • 証紙付きや作家物の着物への対応実績
  • 地方エリアへの出張対応が可能かどうか

上記の基準をもとに、出張買取に対応している主要6社のサービス内容を比較表にまとめました。

スクロールできます
業者名訪問日程の目安出張費・査定料主な特徴
バイセル最短で当日対応無料年間取引100万件以上。即日現金対応にも対応
福ちゃん最短で翌日対応無料丁寧な説明で初めての人でも安心。年間50万件以上の依頼実績
ザ・ゴールド事前予約制(女性選択可)無料女性査定士の訪問に対応。接客品質に定評がある
久屋日程調整後に訪問対応無料証紙付きや作家物に強い。専門性の高い査定が可能
着物プレミアム即日または翌日対応無料柔軟な受付体制と都市部即日対応に対応
おたからや地域により日数は変動無料全国1000店舗以上のネットワークで地方訪問にも強い

それぞれ出張費や査定料、キャンセル料は無料ですが、買取の進め方に違いがあることがわかります。

さらに買取価格だけでなく、訪問までの日数や説明の丁寧さ、専門的な対応の有無などを重視しながら自分に合った業者を選ぶことが大切です。

バイセルは即日訪問対応と出張買取実績の多さが強みになっている

バイセルは、申し込みから最短で当日に査定担当者が訪問してくれるため、早く着物を売却したい人に適しています。

都市部を中心に即日訪問が可能で、訪問日程の調整にも対応しています。

出張費・査定料・キャンセル料はすべて無料で、査定を受けたあとに取引を断っても費用は発生しません。

査定担当者は、着物の種類や保存状態を確認したうえで、金額の理由を口頭で説明します。

金額に納得すれば、その場で現金を受け取ることも可能です。

全国に拠点があり、都市部だけでなく地方でも買取訪問に対応しています。

即日訪問と出張費無料により、査定から現金受け取りまでを一日で完了できる仕組みが整っています。

評価項目内容
訪問日程最短で当日対応可能(地域により異なる)
出張費・査定料無料(キャンセル料も不要)
支払い方法査定後にその場で現金払いに対応
対応地域全国(都市部・地方いずれも対応可)
特徴即日訪問と金額説明、現金支払いに対応する体制

福ちゃんは出張無料と説明の丁寧さにより初めての依頼にも適している

福ちゃんは、全国対応の出張買取サービスを提供しており、申し込みから最短で翌日に査定担当者が訪問してくれます。

出張費や査定料、キャンセル料はいずれも無料で、依頼時に費用が発生することはありません。

査定当日は、着物の種類や保存状態を確認し、その理由とあわせて金額が提示されます。

申し込みから成約まで、同じ査定担当者が一貫して対応してくれるため、申し込み時に伝えた内容が査定まで正確に引き継がれます。

査定額に同意すれば、その場で現金を受け取ることができます。

証紙付きの着物や訪問着、振袖などにも対応しており、種類を問わず査定が可能です。

評価項目内容
訪問日程最短で翌日対応(地域により異なる)
出張費・査定料無料(キャンセル料も不要)
支払い方法査定後にその場で現金払いに対応
対応地域全国(地方にも出張可能)
特徴査定理由の説明と一貫した担当制に対応

ザ・ゴールドは女性査定士による訪問と具体的な説明対応に強みがある

ザ・ゴールドは、女性査定士の出張に対応してくれる数少ない業者です。

一人暮らしの高齢者や、男性スタッフに抵抗がある人からの依頼にも応じており、予約時に女性査定士を希望できます。

出張当日には、着物の種類や作家名を踏まえた説明が加えられ、価格の根拠もその場で提示されます。

査定内容に関する不明点は、申し込み前の電話連絡で確認できます。

対応地域や査定事例は公式サイトに明示されており、事前に情報を把握することも可能です。

出張エリアは北海道から関西の各主要都市に広がっており、地域によって柔軟に対応しています。

出張費や査定料、キャンセル料はすべて無料で、買取が成約しなかった場合も費用の請求はかかりません

公式サイトには査定担当者の顔写真やインタビュー記事も掲載されており、申し込み前に担当者の雰囲気を知ることができます。

価格だけでなく説明内容や対応姿勢を重視する場合に適した買取業者です。

評価項目内容
訪問日程予約制(希望日時に応じて訪問)
出張費・査定料無料(キャンセル料も不要)
支払い方法査定後にその場で現金払いに対応
対応地域北海道・東北・関東・中部・関西の各主要都市圏
特徴女性査定士の希望可、作家情報などの説明を重視

久屋は証紙付きや作家物着物の査定経験が豊富である

久屋は、高級着物や作家物の査定に特化した出張買取業者です。

証紙付きの着物や落款のある反物など、希少性や作家性が重視される品物の買取にも対応しています。

査定担当者は、和装全般に関する専門知識を持っており、美術的価値や染織技法についても説明が可能です。

たとえば、訪問前に着物の種類や年代を伝えておくことで、該当分野に詳しいスタッフが選ばれる体制が取られています。

出張費や査定料、キャンセル料はすべて無料です。

地方も含めて対応エリア内であれば、自宅への出張査定を依頼でき、現地での金額提示と理由の説明を受けられます。

市場価格だけでなく、美術性や技法を考慮した査定内容が提示されます。

証紙のない着物や作者不明の品でも、構造や文様、技法を根拠とした評価がおこなわれます。

久屋の対応は、譲り受けた高級着物や反物など、価値の把握が難しい品を手放す際に適しています

作家物や伝統工芸品の査定には、独自の判断基準が用いられるからです。

単なる相場比較にとどまらず、技術的背景や産地情報まで含めた説明もしてくれます。

価格に加えて意味や価値の理解も求める利用者にとって、信頼性の高い選択肢となります。

評価項目内容
訪問日程要予約制(希望日時の調整に対応)
出張費・査定料無料(キャンセル料も不要)
支払い方法査定後にその場で現金払いに対応
対応地域関東・中部・関西を中心に全国出張対応
特徴証紙付きや作家物着物の査定に対応、美術的要素や技法をふまえた説明あり

着物プレミアムは即日対応と柔軟な受付体制で利便性が高い

着物プレミアムは、即日対応の出張査定と電話受付の柔軟さが特徴の業者です。

申し込みから訪問まで迅速な対応を重視しており、地域や時間帯によっては申し込んだ当日に査定担当者が訪問します。

電話受付は土日祝日を含めて対応しており、平日の日中に連絡できない人でも申し込みが可能です。

査定前の段階で訪問予定日や買取対象品目を詳細に伝えておくことで、手早く買取の対応をしてくれます。

出張費、査定料、キャンセル料はいずれも無料です。

金額の提示時には、素材や状態だけでなく保管状況も加味された査定理由が説明され、納得したうえで売却に進むことができます。

買取が成約した場合は、その場で現金を手渡してくれます

対象となる着物は訪問着や振袖、色無地に加え、反物や和装小物なども含まれます。

汚れや古さがある品物でも査定してくれるため、まずは相談してみるとよいでしょう。

評価項目内容
訪問日程即日〜翌日対応(地域により異なる)
出張費・査定料無料(キャンセル料も不要)
支払い方法査定後にその場で現金払いに対応
対応地域関東・中部・関西の都市部を中心に出張対応
特徴即日訪問と柔軟な受付対応、事前相談にも対応可能

おたからやは全国展開と対応スピードで利便性が高い

おたからやは、全国に1000店舗以上を展開しており、都市部だけでなく地方にも出張対応している買取業者です。

店舗網を活かした広域対応により、申し込み後に短期間で訪問日を調整できます。

地域によっては、申し込み当日や翌日の出張査定にも対応しています。

訪問前の連絡時に着物の種類や数量を伝えておくと、当日の査定が円滑に進みます。

おたからやでは、出張費・査定料・キャンセル料のいずれも無料です。

査定結果を確認したあとに、売却の可否を明確に伝えてくれます。

査定対象は振袖や訪問着、帯、和装小物など多岐にわたります。

汚れや経年劣化が見られる着物であっても、現物の状態を確認したうえで査定額が提示されます。

おたからやは、広範な店舗ネットワークを活かして全国的に出張買取をおこなっており、地方在住者でも依頼しやすい仕組みが整っています。

評価項目内容
訪問日程最短で即日〜翌日(地域によって異なる)
出張費・査定料無料(キャンセル料も不要)
支払い方法査定後にその場で現金払いに対応
対応地域全国(離島など一部地域を除く)
特徴全国1000店舗以上の展開、都市部以外にも出張対応可

着物の出張買取は自宅で査定から支払いまでを完結できる

出張買取では、自宅にいながら査定から支払いまでの手続きを完了できます。

利用者が梱包や持ち運びをおこなう必要はなく、申し込み後に業者の担当者が訪問し、その場で価格提示と現金支払いまで実施する仕組みです。

たとえば、次のような事情がある人には出張買取が適しています。

  • 高齢や体調の問題で外出が困難な場合
  • 着物が多数あり、箱詰めや持ち運びが現実的でない場合
  • 忙しくて店舗に出向いたり宅配の準備ができない場合

上記の場合、査定員が自宅へ来る形式を選ぶことで、時間的や体力的な負担を軽減しながら手続きが進められます。

買取方法別の負担や流れは、以下の表に整理できます。

比較項目店頭持ち込み宅配買取出張買取
移動の負担店舗までの持参が必要発送のみ不要
梱包の有無不要箱詰めと伝票準備が必要不要
査定の場所店頭業者拠点自宅
支払い方法その場で現金受取後日銀行振込その場で現金受取
キャンセル料業者により異なる無料の業者が多い無料が一般的

比較してわかるように出張買取は移動や梱包、事務手続きの手間が少ない買取方法です。

出張買取は持ち込みや宅配より準備の手間が少ない

出張査定なら、査定対象の着物を畳んでまとめておくだけで問題ありません。

梱包や伝票の記入といった作業も不要であり、玄関先や和室など指定された場所でそのまま査定がおこなわれます。

一方、宅配では次のような手間が発生します。

  • 査定キットの受け取りと開封
  • 着物の畳み直しと箱詰め
  • 宅配業者への集荷依頼や持ち込み手続き

店頭持ち込みの場合、運ぶ手間や交通費もかかるのに対し、出張買取は手間のかからない方法です。

証紙付きや複数枚の着物がある場合は出張買取のほうが有利になる

証紙付きの高級着物や落款入りの作家物を売却する際には、現物を直接見てもらえる査定が高価買取してもらえる可能性があります。

素材や織りの特徴、色味や柄の細かさなど、画像だけでは伝わりにくい要素を現物を見ながら判断できるからです。

出張買取の際に確認される着物の状態
  • 染めや織りの技法
  • 証紙や共箱などの付属品の有無
  • シミやニオイ、変色などの使用状況

着物が複数ある場合も、種類や状態ごとにその場で説明と価格の提示を受けられるため、納得しやすい判断が可能です。

出張買取には在宅対応と時間的拘束が必要になる

出張査定は、査定担当者が自宅を訪問する形式であるため、訪問日時の調整と在宅対応が必要になります。
事前に日程を確保できれば、やり取りは非常にスムーズです。

着物の点数や内容によって、所要時間には違いがあります。

  • 着物1~3枚程度:30分前後
  • 5枚以上や高級品を含む場合:45~60分程度
  • 複数の価格を比較する場合や補足説明を希望する場合:1時間以上かかることもある

申し込み後は、電話やメールで訪問する希望日時を調整します。

買取業者によっては、以下のような柔軟な対応もしてくれます。

  • 土日・祝日や夜間の訪問希望に対応
  • 女性査定士の派遣指定
  • 自宅以外(実家や保管場所)への訪問査定

近年ではインターネットで申し込みが完結し、訪問予約ができる買取業者も増えています。

出張買取が利用されるようになった背景には、家庭内で保管されている着物の処分や相続整理など、多様な事情が関係しています。

たとえば、実家に残された着物を親族が代わりに処分する場合、自宅訪問による査定形式が重宝されています。

着物を出張買取で高額査定してもらうなら、査定に必要な情報を事前に準備しておく必要があります。

高額査定を得るには査定前の準備と情報整理が重要になる

着物の買取では、素材や見た目の印象だけで価格が決まるわけではありません。

査定担当者は証紙や落款の有無、保管状態や柄の季節性など、様々な情報から査定額を判断します。

出張買取の場合はその場で査定するため、売却する着物を情報提示が買取額に影響します。

証紙や落款と作家名の提示は査定評価の裏付けとなる

証紙とは、着物の産地や作家、製造技法などを証明するラベルです。

多くは反物の端や共箱に添付されており、落款は着物の裏地や襟元などに印されています。

このような情報は査定価格の根拠として重視されます。

とくに以下のような、証明がある着物は評価が上がりやすくなります。

  • 久保田一竹の辻が花染
  • 加賀友禅の産地証明
  • 西陣織の組合発行ラベル

証紙や落款がない場合でも、共箱や購入時の控えなどがある場合は、補足資料として査定に役立ちます。

事前に写真を撮影しておけば、申し込み時に伝える材料としても有効です。

保管状態によって査定価格に差が生まれる

着物は湿気や日光、虫害に弱く、保管環境の差が価格差に直結します。

以下のような状態は減額の要因となることがあります。

  • カビや黄ばみ、変色
  • 香水やタバコなどの臭い
  • 折れジワや虫食いの跡

査定前に陰干しをおこない、通気性の良い場所でたとう紙に包み、防虫剤は直接着物に触れないよう保管するようにしましょう。

着物の保管状態や臭いは、査定担当者の印象に影響を与えるため、評価に差が出る要因となります。

適切な管理をおこなっていれば、減額のリスクを抑えることが可能です。

柄の季節性と使用時期が一致すると査定価格が上がりやすくなる

着物は使用される時期が明確なため、柄や生地の季節感と需要が一致していると査定価格が上がりやすくなります。

季節評価が上がる柄使用されやすい場面
桜・梅・若葉卒業式・入学式・茶会
朝顔・金魚・流水七夕・納涼会・浴衣の代用
紅葉・菊・ススキ観劇・文化祭・婚礼
松竹梅・椿・雪輪正月・成人式・新年会

査定を依頼する時期と柄の季節性を理解し、高く売れる機会で買取に出すようにしましょう。

通常のクリーニングでは生地を傷めて査定額が下がる可能性がある

通常のクリーニングだと、以下のように着物の生地を傷めてしまう可能性があり、査定額を下げてしまう可能性があります。

  • 柄のにじみや退色
  • 熱処理による縮みや風合いの変化
  • シミ抜き剤による輪ジミの拡大

生地の状態が悪いと判断されると査定額が下がるため、クリーニングは生地への負担を考え、呉服専門で丸洗いしてもらいましょう。

丸洗いの費用は1着あたり1万円前後かかるため、証紙のある高価な着物以外だとクリーニングをせず、売却したほうが良い場合もあります。

帯や草履などの小物は状態によって査定価格に影響する

着物とあわせて所有している帯や草履、バッグや帯留めなどの小物類は、状態や種類によって査定価格に影響を与えることがあります。

とくに以下のような品は、再販価値が高く、業者によってはセット査定で価格が上乗せされる場合があります。

  • 西陣織や博多織の証紙付き帯
  • 保管状態の良い草履とバッグのセット
  • 意匠性の高い帯留めや帯揚げなどの和装小物

単体では買取不可と判断されることもありますが、着物と同時に提示すれば、まとめて査定の対象となる場合があります。

着物以外の小物なども保存状態が良好であれば、査定額の引き上げとなるため、売却前には揃えておきましょう。

リユース需要や訪日客の増加が着物の査定相場に反映されている

近年、着物のリユース市場では需要が安定しており、査定価格にも影響が及んでいます。

主な要因としては、観光需要や再利用の広がり、個人間取引の普及などが挙げられます。

  • 訪日外国人による観光需要の拡大
  • 着物レンタル・撮影衣装としての再活用
  • サステナブル意識の高まりによる中古品の選好
  • フリマアプリでの取引による価格の可視化

参照元:和装振興に向けて

観光目的や中古品人気の上昇により、再販価値を重視する業者では人気柄や寸法が評価に反映されています。

相場に即した価格で売却しやすくなるため、市場の動向を把握している業者を選ぶことが重要です。

事前に必要な情報を伝えておけば、利用者自身が査定価格の根拠を把握しやすくなります。

査定結果に不満がある場合は契約を保留できる

出張買取で査定額に納得できない場合は、買取を断ることも可能です。

判断に迷うときはその場で即決せず、いったん持ち帰って検討しても問題ありません。

訪問販売に該当する出張買取では、特定商取引法により断る権利が保障されています。

出張買取は申し込みから支払いまでの手順を解説

出張買取は、自宅にいながら査定から代金受け取りまでを済ませられる買取方法です。

店舗への持ち込みが難しい人や、外出を控えたい人でも着物を売却できます。

出張買取における全体の流れは、以下の三つの段階に分かれています。

  1. 申し込み
    Webや電話で日時や内容を登録する
  2. 訪問査定
    自宅で査定員が品物を確認し、価格を提示する
  3. 契約の成立と支払い
    売却の意思を確認し、契約成立後に現金または振込で代金を受け取る

手続きを円滑に進めるためには、申込み内容の正確な記入や、訪問日時の調整が特に重要です。

オンライン申込み後に電話で訪問日時が決定される

出張買取の申込みは、買取業者の公式サイトから24時間いつでもおこなえます。

電話やLINEによる受付に対応している買取業者もあり、利用者は状況に応じて手段を選べます。

申込み時には、次のような情報の入力が必要です。

項目カテゴリ入力内容の例
基本情報氏名、住所、電話番号
査定品に関する情報振袖2枚と袋帯1本など、種類と点数
希望する日時平日午前、土日午後など
居住環境に関する情報駐車スペースやエレベーターの有無
保管状況や購入時期の情報たとう紙保存、購入時期の目安(不明でも可)

申込み後は、業者から数時間以内または当日中に電話連絡があります。

電話で申込み内容を確認し、訪問可能な日時が調整されます。

希望日が近い場合は、複数の候補を伝えておくと日程を早く決定しやすくなります。

写真による事前確認を実施している業者もあり、申込み後に画像の送信を求められることがあります。

送られた画像をもとに、出張ではなく宅配査定を案内される場合もあるため、連絡内容は必ず確認してください。

訪問日時が決定すると、担当者の名前や到着の予定時間、当日に必要な持ち物が案内されます。

本人確認書類や買い取ってもらう着物は、事前にまとめておきましょう。

すべての確認と調整が完了すると、出張買取の申込み手続きが正式に確定します。

査定当日はその場で契約し買取手続きが完了する

出張買取では査定当日に査定員が自宅を訪問し、実際の着物の状態を確認したうえで価格を提示します。

訪問は玄関先や居間など、スペースのある場所でおこなわれ、所要時間は30分から1時間程度です。

査定の対象となる着物は、あらかじめ並べておくと作業がスムーズに進みます。

点数が多い、帯や小物類も含まれる場合は時間がかかるため、訪問前に構成品の一覧をメモしておくと時間短縮につながります。

価格提示の際には売却に関する重要事項が説明されます。

買取業者は古物営業法に基づき、契約前に本人確認をおこなう義務があります。

以下、いずれかの本人確認書類を準備しておきましょう。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 健康保険証(氏名・住所・生年月日が明記されたもの)
  • パスポート
  • 住民基本台帳カード(写真付き)

本人確認が完了したあとは査定金額に納得できたら、書面による同意をおこないます。

買取業者の用意した、タブレット端末や紙の契約書に署名することで売買契約が成立します。

契約後に商品を引き渡すと、買取の手続きは完了します。

お金はその場で受け取れない時は後日、指定する口座へ入金されます。

買取金額に納得できない場合は「買取してもらうのはやめる」と伝えれば、断ることも可能です。

買取を断っても、査定料や出張費は発生しません。

買取業者が発行する明細書や控えの書類は、買取契約の内容確認やクーリングオフを利用する際にも必要です。

買取査定額に納得できない時はクーリングオフ制度で契約解除ができる

出張買取で査定額に納得できない場合、クーリングオフ制度を活用し契約を解除することが可能です。

クーリングオフとは、一定期間内に無条件で契約を解除できる制度です。

期間内であれば、理由を問わず費用を支払いなしで契約を解除できます。

クーリングオフが適用される条件

  • 契約後8日以内であること
  • 訪問買取契約であること(店舗での契約は適用されない)
  • 書面による通知が必要(電話や口頭で伝えても適用されない)

上記の条件を満たせば、契約を破棄できます。

返却時にかかる送料や手数料も買取業者の負担となり、利用者は費用負担なしで契約を解除できます。

クーリングオフを使う際は書面による通知が必須

クーリングオフを利用する際は、書面による通知が必須です。

契約解除の意思を記載した文書を業者に送付することで、契約解除が成立します。

ただし、商品の損傷が著しい場合など、特殊な理由によってクーリングオフを受け付けない業者も存在するため、事前に確認しておくことが重要です。

商品返却時には、元の状態で返却することが求められます。

汚れや破損がないことを確認し、可能であれば返却時の写真を撮っておきましょう。

クーリングオフ後の対応

クーリングオフが適用されると契約が無効となり、すべての契約内容は取り消しが可能です。

そのため、査定額が再提示されることはなく、返金される金額は契約時に支払った金額のみとなります。

返却後の手続きは、業者が指定する手順に従って進めます。

出張買取における問題は書面確認と法制度の活用で未然に防げる

出張買取で契約内容や査定額における問題を未然に防ぐために、買取業者と契約時に書面で取り交わすなど、法制度を活用が重要です。

出張買取では、査定額や契約内容について業者と合意が必要です。

業者が提供する情報が不十分であったり、納得できない場合は、適切に対応することが求められます。

利用者側も契約書や明細書を必ず受け取り、内容を確認する義務があります。

査定額が広告よりも低い場合なら、根拠の提示も求めることが可能です。

提示額が広告より低い場合は査定根拠の開示を求める必要がある

出張買取を利用する際、広告で示された買取額と実際に提示された査定額に差が生じることがあります。

買取業者が品物を実際に査定するため、査定額が異なることは一般的です。

ただし、広告額より極端に低い査定額が提示された場合、その理由を業者に求めることができます。

買取業者には、査定額の根拠を顧客に説明する義務があるため、納得できない場合は根拠の説明義務があります。

査定額が市場の需要や品物の状態に基づき、決定していない場合もあるため、買取相場は把握は必要です。

着物の種類買取価格帯特徴
振袖¥10,000〜¥200,000作家物やブランド物は高額査定になることが多い
訪問着¥5,000〜¥100,000状態が良ければ高額査定が期待できる
色無地¥3,000〜¥50,000通常は低め、状態や需要で変動あり
¥2,000〜¥30,000手織りやブランドによって価格が変動
¥3,000〜¥100,000帯の状態、作家物、デザインが影響
反物¥1,000〜¥50,000状態や柄により大きく価格が変動
和装小物¥500〜¥10,000高級品やブランド物は高価買取が期待できる

季節や時期で異なりますが、おおまかでも買取相場を把握しておくことで、安く買い取られる問題を避けられます。

書類を交付しない業者は特定商取引法に違反している可能性がある

出張買取を利用する際、業者が契約書や明細書などの書類を交付しない場合、特定商取引法に違反している可能性があります。

特定商取引法は、消費者が契約を結ぶ際に必要な情報を正確に提供し、契約内容を明確にすることを義務付けています。

買取業者は契約書や明細書を交付し、契約内容を消費者に分かりやすく説明する必要があります。

書類を交付しない業者は、取引内容が不透明で不正な可能性が高く、不当な価格操作や契約内容の変更をおこなう恐れがあります。

書類が交付されない場合は、別の業者を選びましょう。

着物の出張買取でよくある質問

着物の出張買取でよくある質問を、Q&A形式でまとめました。

よく聞かれるわからないことや疑問点、不安と感じる内容を紹介していますので、出張買取を依頼する前に目を通しておいてください。

出張買取を利用する際、申し込みから支払いまでの流れはどうなりますか?

出張買取の流れは、以下の三つのステップで完了します。

  1. オンライン申込み
    ウェブフォームや電話で買取希望の申込みをします。
    申し込みフォームで査定したい品物や希望の訪問日時も入力します。
  2. 訪問査定
    申し込み後、業者が指定された日時に訪問し、品物の査定を実施します。
    査定員が買取額を提示し、その場で契約を結ぶかどうかを決めます。
  3. 現金化
    買取金額に納得した場合、その場で現金、もしくは振込で支払われます。
出張買取の際に準備すべきものは何ですか?

出張買取を利用する際、以下の物を準備しておきましょう。

  • 本人確認書類
    免許証やパスポートなど、個人情報を確認できるもの。
  • 買取対象品の整理
    買取希望の品物をまとめておきます。
    着物の保管状態や購入時期、証書など事前に確認しておくと査定時間の短縮が可能です。
  • 訪問先の住所
    出張買取で訪問してもらう自宅の住所、買取業者の車を停める場所、エレベーターの有無を伝えましょう。
もし査定額に納得できなかった場合、どうすればよいですか?

査定額に納得できない場合、買取を断ることは可能です。
買い取ってもらった後、査定額に納得できない場合はクーリングオフ制度を利用し契約の解除もできます。

出張買取の料金はかかりますか?

出張買取業者のほとんどは出張費や査定料、キャンセル料も無料です。
つまり査定結果に納得できない場合でも、料金が発生しないということです。
ただし、問題を避けるために買取業者へ料金は事前に確認しておきましょう。

出張買取を利用した場合、着物の買取額が広告と異なることはありますか?

広告で示された買取額と実際の査定額には差が生じることがあります。
あくまで広告にある買取額は参考であり、着物の状態や需要によって買取額が決まるからです。
査定額に納得できない場合は、理由を業者に説明してもらいましょう。

出張買取における問題を避けるためにはどうすればよいですか?

出張買取で起こる問題を避けるなら、以下を確認する必要があります。

  • 書面確認
    契約書や明細書の内容を確認し、不明点があれば買取業者に聞いておく。
  • 査定の根拠を確認
    提示された査定額に納得がいかない場合は、買取額の根拠を説明してもらう。

上記のように利用者側で確認することなので、必ず覚えておきましょう。

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